~される(受動態)

次の文を英語にしてください。

「彼女は、帽子が吹き飛ばされた。」(吹き飛ばす=blow off)

She was blown off her hat. と思われましたか?

吹き飛ばされたのは「彼女」ではなく「帽子」なので、この文はおかしいですね。

答えは、「帽子」を主語にしたい場合は、Her hat was blown off.です。

「彼女は」を主語にしたい場合は、have+もの+過去分詞を使います。
その場合は、She had her hat blown off.です。

このように、日本語の文の中に主語のようなものが2つ出てきたときには、どちらを主語にするかを決めてから文を作りましょう。

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「待たされる」

次の文を、受動態を使って英語にしてください。

「私は彼に待たされた。」

I was waited for by him. と思われましたか?

wait for~は「~を待つ」です。それを受動態にしたところで、「待たれる」(?)という意味にはなっても、「待たされる」という意味にはなりません。
「待たされる」の能動態は「待たせる」のはずです。

「待たせる」はkeep 人 waiting です。
「彼が私を待たせた。」は、He kept me waiting.

それを受動態にして、答えは、
I was kept waiting by him.ですね。

今回は、受動態の勉強なのでややこしかったですが、実際は、能動態を使って、He kept me waiting.と言えば大丈夫です。

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群動詞(熟語)の受動態

次の文を受動態にしてください。

1. The teacher scolded me. (叱った)
2. A woman spoke to me yesterday.(話しかけた)
3. She took care of the dog. (お世話をした)

受動態は目的語を主語にした文のことで、動詞は「be動詞+過去分詞」の形を取りますね。

1.は、I was scolded by the teacher.

2.はI was spoken by a woman.ではなく、I was spoken to by a woman.です。
speak toという形で初めて「~に話しかける」という意味になるので、toを消すことはできません。

3.も同様に、The dog was taken care of by her.です。

熟語の中の前置詞を勝手に消さないようにしましょう。

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howeverとbut

次の文の間違いを指摘してください。

1. I was tired, however, I studied hard.
2. I was tired. But, I studied hard.

howeverとbutはどちらも「しかし」という意味ですが、howeverは副詞で、butは接続詞です。

副詞は、接続詞とは違って、文構造と文構造をつなぐ役割を持たないので、1.のような使い方はできません。

1.は2つの文に分けて、I was tired. However, I studied hard.とします。

その一方で、butは接続詞なので、同じ文の中で2つの文構造をつなぐことができます。

2.は、I was tired, but I studied hard.です。

butやandなどの等位接続詞は、正式な文では文頭に置かず、SV, and SV.、SV, but SV.のように使います。コンマの位置にも気を付けましょう。

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becauseとbecause of

次の文をbecauseまたはbecause ofを使って英語にしてください。

「雨のために、試合が中止になった。」

becauseは接続詞なので、後ろにSVが来ます。
「雨」のように名詞だけを置きたい場合は、because ofを使います。

答え
The game was canceled because it rained.
または The game was canceled because of the rain.

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hopeとwish

hopeもwishもどちらもthat節を取りますが、使い方が違います。

that節の中身は、hopeの後は現実的なことを言い、wishの後はありえないことを言います。

that節の時制については、hopeは、これから起こることを言う場合、未来形でも現在形でも構いません。
wishは仮定法の構文を取るので、wishの後のthat節は、現在のことなら過去形、過去のことなら過去完了形にします。未来のことなら、willやcanを過去形(would, could)にします。

次の文をhopeまたはwishを使って英語にしてみましょう。

1. 明日、晴れるといいな。(天気予報によると降水確率10%)
2. (宿題を目の前にしながら)宿題がなかったらいいのになあ。
3. 昨日、コンサートに行きたかったなあ。
4. 明日パーティーに行けたらよかったんだけど。
5. 雨が止めばいいのになあ。(今、どしゃぶりでしばらく続きそう)

答え
1. I hope it will be sunny tomorrow. またはI hope it is sunny tomorrow.
2. I wish I had no homework. またはI wish I didn’t have any homework.(仮定法です。現在のことを言っているので、過去形)
3. I wish I had gone to the concert yesterday.(仮定法です。昔のことを言っているので、過去完了形。)
4. I wish I could go to the party tomorrow. (仮定法です。未来ですが、助動詞canを過去形にすれば良いです。)
5. I wish it would stop raining. (未来のことを言っているので、willを過去形にします。)

今、私はこの説明を書いていて、
I don’t wanna die, I sometimes wish I’d never been born at all… というBohemian Rhapsodyのメロディーが頭を駆け巡っています。
ああ、クイーン!!!

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wantとhope

希望を表す言葉に、wantとhopeがありますが、
使い方が違うので、注意しましょう。

wantは、want 名詞、want to V、want 人 to Vという形を取ります。
hopeは、hope for 名詞、hope to Vまたはhope that SVという形を取ります。

wantは「~が欲しい」、hopeは「~を願う、望む」と言う意味です。
want toは「~したい」で、hope toは、「~できたらいいな」という感じです。
wantの方が直接的ですね。

それでは、wantまたはhopeを使って、次の文を英語にしましょう。

1. 今、その映画を観たい!
2. そのDVDが欲しい。
3. またお目にかかりたいです。
4. 私たちは平和を望んでいます。
5. 彼に今すぐ帰ってきてほしい。

答え
1. I want to see the movie now! (ダイレクトな欲求です。)
2. I want the DVD.(ダイレクトです。)
3. I hope to see you again. (ちょっと控えめです。)
4. We want peace. またはWe hope for peace.
5. I want him to come back soon. またはI hope he will come back soon.

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「改良」を表す言葉

「改良する」という意味の動詞を確認しておきましょう。

一般的にはimproveです。改良できるものであれば何にでも使えます。

特に、書類、図面、計画、工程などを「修正する」のは、reviseと言います。

書類に新しい情報を追加するなどして最新の状態にするのは、updateと言います。
ソフトウェアに若干の修正を加えて最新の状態にしたり、製品を最新の規格や流行に合わせて変更したりするのもupdateです。

upgradeは、書類には使えず、機械や電子機器などに使います。
updateが小さな変更であるのに対し、upgradeは大幅な改良により性能そのものが向上することを示唆しています。

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「固定」を表す言葉

一般的に「固定する」はfixですが、fixが持つ意味が幅広く、何を指しているのか分かりにくい場合があるので、正確さを問われる工業英語では注意が必要です。

大きなものに対して小さな物を貼ったり取り付けたりするときは、attach
締結部品を使うのであれば、fasten(さらに具体的に、ネジを使って固定するのならscrew、ボルトで固定するのならbolt)という動詞を使うと、分かりやすくなることがあります。

fixは多義語で、「固定する」以外にも、「修理する」、「準備する」、「定着させる」等の意味があります。

工業英語では、
「修理する」という意味では、repairを使います。
「準備する」という意味では、prepareを使います。

物質を「固定化させる」「定着させる」という意味のときは、工業英語でもfixを使いです。

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~で構成されている

「~で構成されている」という表現を確認しておきましょう。

一番使いやすい言葉はconsist of~です。

「そのグループは、エンジニア5名、サービススタッフ2名、営業2名から成っています。」
「そのシステムは、3つのユニットから成っています。」

The group consists of five engineers, two technicians, and two sales representatives.
The system consists of three units.

受け身の形で、be composed of という表現もあります。容易に分解できないものに使うのが自然です。

「水は水素と酸素でできている。」
Water is composed of hydrogen and oxygen.

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その一方で、「部分」が「全体」を構成していると言いたいときは、

constituteまたは make upを使います。(どちらも同じ意味ですが、make up は日常語に近く、constituteは硬い表現です。)

Five engineers, two technicians, and two sales representatives make up the group.
Three units constitute the system.

受け身にすると、be made up of、be constituted ofになり、それぞれの文は以下のように書き換えられます。
The group is made up of five engineers, two technicians, and two sales representatives.
The system is constituted of three units.(注:これは、硬すぎる表現です!)

これらは結局、最初に紹介したconsist ofの文と書き換えられます。そちらの方が簡単で分かりやすいです。

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なんとか~できた

次の文を英語にしましょう。

1. なんとかバスに間に合った。
2. なんとか試合に勝った。
3. なんとか試験に合格した。

なんとかして~するは、manage to Vを使うと簡単です。

1. I managed to catch the bus.
2. I managed to win the game.
3. I managed to pass the exam.

覚えておきましょう。

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