私の動植物観察―万座付近

朝からゆっくり時間をかけて万座を観察してきました。いつものように、旅のお供は万座しぜん情報館発行『万座しぜん散策ガイド』です。

万座ハイウェーを通るときエゾハルゼミがにぎやかでした。コルリの声も響き渡っていました。

ニシキウツギ

まずはオタマジャクシの確認から。

アズマヒキガエルのオタマジャクシ
黒いのは全部オタマジャクシ

ヤマアカガエルのオタマジャクシがいた方は水が減っていたので、簡単な”治水工事”で水の流れを作りました。

森の中にもオタマジャクシがいました。

以前聞こえていたタゴガエルの声は聞こえませんでした。

次に「愛妻の鐘」で草原の植物と虫を確認しました。四阿山がきれいに見えました。

実は、翌日あの岩のピークを歩いているはずの予定でした。中止になってよかった…としみじみ思いました。
モンキチョウ
モンキチョウのメス?
ナミハナアブ
ナミハナアブ
ヒメシジミ

道路脇の外来種もチェック。フランスギクがたくさん生えていますが、そのそばにはヒナマツヨイグサも。日中もしっかり咲いています。

ヒナマツヨイグサ(帰化植物)

道路からところどころにツルデマリが見えました。これで今年、カンボク、ヤブデマリと並んで飾り花3兄弟をすべて見ることができました。

ツルデマリ
ツルデマリ

弦ケ池にはワタスゲも見えました。(知らなければ、タンポポの綿毛に見えますが…。)

ワタスゲ

そして、10日ぶりにお気に入りの林床に入って植物を確認しました。ツマトリソウが一番多く、タニギキョウやギンリョウソウが現れました。ギンリョウソウは普段見るのとは違って青みがかっていて、新潟のキクザキイチゲを思い出しました。

ツマトリソウとマイヅルソウ
タニギキョウ
ゴゼンタチバナ
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ

こうして観察前半が終わり、万座しぜん情報館で行われている萩原れいこ氏の写真展「上信越高原国立公園の豊かな四季の自然」を見に行きました。どの写真も素晴らしかったですが、特に動物の写真に目を奪われました。ニホンザルの愛くるしい表情、モリアオガエルの真っ黒な目が印象に残りました。志賀高原の湖の写真はダケカンバの枝の一本一本が細部まで明瞭に捉えられていて息を呑む美しさでした。解説の言葉もお人柄が現れていて、惹き込まれました。

情報館でお世話になっているスタッフの方々とお話してから湯めぐり手形を買って(3年目です)、毛無峠の方に向かいました。エゾムシクイが3拍子で鳴いていて、水辺ではミソサザイも加わってきました。日本海性気候を感じながら、機嫌よく植物観察。

ミゾホオズキ
タネツケバナ
ズダヤクシュ

思わぬ出会いも。

キバナノコマノツメ(標高の高いところにしかないのですが、登山せずに見られて嬉しい。)
ミヤマカラマツ(嶋村先生に写真を確認していただきました。こちらも標高の高いところにしかないもの。)
ミヤマカラマツ

そしてカモシカの足跡を見つけました。

シカなのか、カモシカなのか…と考えていると、道路ガードレールの向こうから「シュー!」という音を立てられ、振り返るとニホンカモシカが睨んでいました。石塚先生にそのようなお話を聞いたことがありましたが、このことだったのですね。その後、「もう来んなよ」と言わんばかりにカモシカは向きを変えて急な崖を駆け下りて行きました。なわばりに入ってしまってごめんなさいね。でもね、もうちょっと探したいものがあるのよ…とその後もしつこく植物を探しました。

そして今日、一番見たかった植物に会えました。最初、それらしき葉っぱを見つけ、次に枯れた花を見つけ(ガクを見てタチツボではないことを確認)、そしてついに満開なものに出会いました。(これを探していて、キバナノコマノツメやミヤマカラマツに会えて本当にラッキーだったのですけれど。)

ミヤマスミレ(大きな群落を作っています。)
ミヤマスミレ
ミヤマスミレ

ああ、嬉しかった!これで帰れると晴れ晴れした気持ちで戻る途中、サル(1匹)が道に座って木の枝を食べていました。

最後に、帰りに立ち寄った少し開けところにある湿った草原。ここでもミヤマスミレの葉っぱらしいものを見つけました。写真を撮っていると、突然キセキレイが地面から飛び出してきて驚きました。どうやら抱卵していたようです。驚かせてしまったので申し訳なく思い、すぐに草原を後にしました。

ミヤマスミレの葉っぱに見える。
アザミの下に作られた鳥の巣(卵は斜めから見ると2つは入っていました。)

楽しい散策でした。高いところにしかないもの、日本海性のものなど、まだまだ面白いものがありそうなので、『万座しぜん散策ガイド』と湯めぐり手形を持って、もっと頻繁に探検に行きたいと思います。