ニホンカモシカ

今日は、群馬県嬬恋村と長野県高山村の境目にある毛無峠に行ってきました。強風が吹き荒れていましたが、快晴で遠くの山々までよく見えました。

道中はいろいろな出会いがありました。まず、自宅を出てからほどなくして、仲良しのヤマドリの夫婦に会いました(最初はキジかと思ったのですが、よく見ると違いました)。さらに、万座ハイウェーでニホンカモシカに会いました。目の前を横切った後、すたすたと崖を登っていき、いなくなったと思ったら高いところから私たちをじっと見下ろしていました。最後に毛無峠の近くで黄金色のテン(?)を見ましたが、私たちに気づくことなく、慌てた様子で藪に入っていきました。

ニホンカモシカは、こちらが気付くとたいていサッと姿を消してしまうのですが、今日はじっと立ち止まって写真を撮らせてくれました。優しい目をしていますね。孤高な雰囲気が漂い、神の使いと言われていることにも頷けます。とはいえ、私にはここに住む動物すべてが神の使いのように見えて、動物に出会える度に感動しています。

万座高原のあたりは落葉がすすみ、木々の向こうに今まで見えなかった景色が良く見えるようになりました。

(続く)

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早め早めに

都会にいたころはお店が20時、21時まで空いているのが当たり前と思っていましたが、こちらでは15時すぎに閉まるお店やイベントが多いです。特に最近は16時を過ぎると急に暗くなるので、早めに帰路に就くのが安全です。

先日は、JR吾妻線の万座・鹿沢口でご当地キャラが集まるイベントがあり、仕事の後、ぎりぎり間に合うかなと急いで駆け付けましたが、もうイベントは終了し、片付けもほとんど終わっていました。スタッフの方に「嬬キャベちゃんに会えなくて残念です。」とお伝えしたところ、「分かりました。伝えておきますね。」とユーモアを交えて返してくださいました。

以前も何かに間に合わなかったことがあり、こちらでは「善は急げ」というポリシーで、できるだけ早い時間帯に行動することが大事なのだなあと学びました。

しかし、帰宅が早いからといって、早く寝るわけではありません。楽しかった思い出を記録したり、次の楽しみごとを探したりして、結局以前と変わらず夜更かししています。

(写真は、JR万座・鹿沢口駅)

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夕暮れの浅間山

今日は久しぶりの快晴だったので、丘の上に星空を見に行きました。お目当ては今話題のアトラス彗星です。気温が4℃で寒かったのですが、17時すぎから1時間ほど、今か今かとじっと待っていました。(いえ、少しでも温まろうと足踏みしていました。)なかなか出てこないのであきらめて帰ろうとしたとき、写真を撮っていらっしゃった方が「出ていますよ」と、カメラの画面で長い尾を引いたアトラス彗星を見せてくださいました。13日のピークから1週間も経ってしまったので、肉眼では見えなくなっていましたが、画面でしっかりと確認できました。素晴らしいものを見せていただけて、寒さに耐えた甲斐がありました!

さて、私が撮った写真は、浅間山とかろうじて金星が写っているだけですが、この金星の右側にアトラス彗星が出ていました。

暗くなってくると、シカやフクロウが鳴き始めました。
金星はこの後沈んでいき、夜空にたくさんの星が現れました。
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落葉

急に寒くなりました。昨日まで紅葉がどんどん鮮やかになって眩しいくらいだったのに、今朝起きると葉っぱがシワシワになり、枯れていきそうでした。たくさん落葉して、その分木々の間から暖かい日が差し込むようになりました。

冬の準備として、餌台を設置しました。といっても、まだ森は木の実がたくさんついているので、こちらには食べに来てくれません。冬になるまで待っています。今日はキョッ、キョッ、キョッとアカゲラの声が聞こえました。その前にコンコン音がしていて、てっきり誰かが薪割りをしているのかと思っていたのですが、アカゲラが木を突いている音だったのですね。

少し寂しくなった森ですが、鳥との距離は近くなったように感じます。珍しい声が聞こえてきたら、野鳥の会で買った鳥のカードから、どの鳥かを探すのが楽しみです。寒いので窓を閉めたい、でも、鳥の声が聴きたい、と葛藤しながら窓を開けたり閉めたりしています。

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紅葉の見頃

あちこちで、紅葉がピークを迎えています。私の家のある森もどんどん葉っぱが色づいてきました。写真では表現しにくいのですが、ハッとするような鮮やかな色で、まぶしくさえ感じます。もうすぐ落葉してしまうと思うと寂しいですが、この色をよく目に焼き付けて覚えておきたいと思います。

そうそう、昨日は湖の近くで大きなノウサギを見かけました。目の前をピョンピョンと横切って、茂みに入っていきました。とても可愛かったです。

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渋峠からの景色

渋峠から帰るとき、日本国道最高地点碑(2172m)に立ち寄りました。先ほどまで歩いていた芳ヶ平湿原が小さく見えました。右側には白根山の白煙、奥には草津温泉の街並みと青い稜線も見えました。あまりにも壮大だったので、この日見た景色のなかで一番印象に残りました。

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芳ヶ平湿原アルバム

湿原に着き、遊歩道を歩きながら写真をたくさん撮りました。平坦で歩きやすく、美しい景色をゆっくり見て回ることができました。   

帰り道は、下りて来た道を戻るコースでした。転ばないようにと下を見ながら黙々と2時間歩き、無事、渋峠に到着しました。(写真を撮る体力的余裕はなし。)

今、こうして写真を並べながら振り返ってみると、楽しかった思い出ばかりです。また探検したいです。(体力をつけておきます。)

湿原に着きました。ヨシが見えています。
池塘
ヨシ原
モウセンゴケ、見つけました!
ツルコケモモの実?
水辺のミズゴケ
ヨシの草紅葉
草津温泉の白煙
白い花の群生
ここの川は火山性ガスが溶け込んでいるため強い酸性で、生き物が棲めません。
こちらの丘の上で昼食を食べました。

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芳ヶ平湿原ハイキング

渋峠から芳ヶ平湿原に向かってガイドツアーに出かけました。自己紹介から始まり、親切なガイドの方と環境省レンジャーの方々に守っていただきながら、皆で湿原に向かって降りていきました。片道2.7kmの道程でした。笹が青々と生い茂る道を歩きました。ところどころナナカマドが紅葉していてきれいでした。石が滑りやすいので、慎重に歩きました。

途中からゴー、ゴーという音が響いてきました。道路で車が走っている音かと思ったのですが、ガイドの方に草津温泉のガスが発生している音だと教えていただき、驚きました。

芳ケ平湿原が見えてきて、急に歩きやすくなりました。湿原を歩いてから、丘の上で昼食を食べました。レンジャーの方がお菓子を配ってくださり、元気が出ました。登山の好きな方と同じテーブルになり、黒斑山やトーミの頭の話で盛り上がりました。お勧めの山や登山に関する情報をたくさん教えていただきました。

また、私が今年の春まで住んでいた、私の大好きな思い出の場所からいらっしゃった方にも出会えて、とても嬉しかったです。他にも、参加者の方々と一緒にモウセンゴケを見つけたり、山登りの楽しみと苦しみを分かち合えたりして、ガイドツアーならではの楽しい経験ができました。自然が好きな方々とお話できるのはとても幸せです。

(続く)

赤い葉っぱはナナカマド
ちょうど真ん中あたりにあるダマシ平
草津温泉の白煙
木が生えていないところは、谷になっていて雪崩が起きやすいところ
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渋峠まで

先日、ハイキングをするために車で渋峠まで行きました。渋峠は群馬県と長野県との県境にあり、日本国道最高地点(2172メートル)に位置しています。

万座温泉から、「硫黄水素ガスが発生」しているため「立ち止まり厳禁」と書かれた看板を横目に、立ち止まらずまっすぐ進んで行きました。ヘアピンカーブを何度か通り過ぎてどんどん上っていくと、空が近く感じられ、目指す先が見えてきました。

途中で車を降りて、丘を登ると、眼下には見たこともないような広大な景色が広がっていました。山の谷間と草津温泉の白煙が見え、さらに向こうには山々の稜線が青く重なって見えました。

その後、日本国道最高地点の碑が気になりましたが、混んでいたので帰りに立ち寄ることにして、そのまま渋峠ホテルに向かいました。

この前の登山とは違って、車で楽々上ってきて、余裕を持って絶景を堪能することができました。(この後のハイキングでは少々苦労することになるのですが。。。)

万座温泉 硫黄のにおいが立ち込めています。指示通り、立ち止まらず通過。
途中で車を止めて、丘を登ってみました。
通ってきた道が見えています。
白煙を上げる草津温泉
青い稜線
県境にある渋峠ホテル
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節目/Turning point

先日、誕生日を迎え、50代になりました。40代に入ったとき大人の世界に踏み込んだ気がして嬉しかったのですが、50代もこれからの50年(長生きするつもりの計算)、どう生きようかしらととても楽しみです。せっかくなのでここで抱負を語ります。

森の中に住んでいると人と会うことはめったにありませんが、その分、ご縁のある人とのつながりを大事にしたいと思います。どんなに離れていても、会えば一瞬で本音を語り合った頃の気持ちに戻れます。そして、お互いに必死で生きてきた過程を振り返り、よくがんばったよねと励まし合うことができます。お友達との絆に感謝して、いつでも会いに行けるようにフットワークを軽くしたいと思います。

それから、周りには豊かな自然があり、自然に触れていると虫、コケ、樹木、花、鳥、石、火山のどれにしても知りたいことが溢れ出して止まりません。探検をたくさんして、毎日新しいことを発見して記録していきたいと思います。

森の中に住むという夢は叶いましたが、畑で作物を育ててみたいというもう一つの夢があり、そちらも来年暖かくなってから始めたいと思います。

家の中のことを考えることも好きです。リフォームやDIYがほぼ完成してきました。これからお片付けも飾りつけも、楽しみたいと思います。

あとは職業に関することですが、工学などの勉強も続けます。現在、壁一面の本箱に収まりきらないぐらい本があり、まだ段ボール箱にもたくさん残っています。どんどん読んで学んで、好きな本だけ残し、他は手放していこうと思います。

誕生日は記念に軽井沢でディナー(寒かったので鍋料理)をして、本屋さんで鳥の本を買いました。それぞれの鳥の習性がユーモアあふれる漫画で描かれていて、思わず声に出して笑ってしまいます。早く家の周りで鳴いている鳥が認識できるようになりたいです。あ、今、「リリリリリ」と鳴いています。何という鳥でしょうか。

(写真は、納車のお祝いにスバルの方にいただいたお花です。蕾がだんだん開いてきました。今日もきれいに咲いています。)


The other day, I turned 50. When I turned 40, I was delighted because I felt like I was stepping into the middle-aged world, which sounded more profound. Now, I am also excited, thinking about how I am going to live my next 50 years (assuming I live a long life). I would like to take this opportunity to share my aspirations here.

Living in the forest, I rarely meet people, but I cherish the connections I have with my friends. No matter how far apart we are, when we meet, I can instantly return to the feelings we had when we shared our true thoughts. Then, we can reflect on how hard we have worked to live and encourage each other. I am grateful for the bonds I share with my friends, and I want to stay light on my feet so that I can visit them whenever I like.

Also, there is an abundance of nature around me, and whenever I come into contact with it, I cannot stop being curious about the insects, moss, trees, flowers, birds, stones, and, last but not least, the volcano. I want to explore and discover something new every day and record my findings.

My dream of living in the forest has come true, but I have another dream: to grow crops on a farm, and I plan to start next year when it gets warmer.

I also enjoy thinking about things inside the house. The renovation and DIY work is almost complete, and from now on, I want to focus on tidying and decorating.

Regarding my career, I will continue to study engineering. Currently, I have more books than I can fit in the bookcases that line one of my walls, and I still have many packed in cardboard boxes. I intend to read and learn as much as I can, keeping only the books I love, and letting go of the rest.

To celebrate my birthday, I had dinner in Karuizawa (hotpot, as it was cold) and bought a book about birds from a bookstore. The habits of each bird are depicted in humorous cartoons that make me laugh out loud. I want to be able to identify the birds singing around my home as soon as possible. Oh, right now a bird is calling “Lilililili”. I wonder what kind of bird it is.

(The photo shows the flowers I received from Subaru to celebrate the delivery of my car. They are blooming beautifully today as well, with the buds gradually opening.)

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新しい車

先日、10年乗っていた車から4輪駆動の車に買い替えました。ずっと大事に乗りたかったのですが、2輪駆動だと雪の峠道に対応できないため手放しました。乗ってみると、2駆に比べてくねくねした峠道がとても運転しやすいです。雪のないときでも、違いが歴然としていました。

一昨日、万座ハイウェーを通りました。写真は愛妻の鐘からの風景です。奥には牛も見えます。少し葉っぱが色づいてきました。帰りには道路から雲海も見えました。

こちらは車が少なく、信号もほとんどないのですいすいと走りたくなるのですが、動物が多いのでいつでも止まれるように慎重に運転しています。先日は子どものイノシシ4頭に会いましたが、車を見てすぐに森の中に戻ってくれたのでよかったです。万座しぜん情報館で交通事故にあったキツネなどの動物の展示を見て、肝に銘じています。

愛妻の鐘
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湯めぐり手形

万座温泉には湯めぐり手形があり、800円で購入すれば500円でどの温泉でも入れます。混浴の露天風呂もあり、バスタオルを巻いたり湯浴み着を着たりして入ります。

お友達と裸のお付き合いはちょっと…と思う私でも、湯浴み着があれば大丈夫です。絶景が見える露天風呂と、いろいろな泉質が楽しめる露天風呂があり、どちらもお気に入りです。

夜には満天の星空も、冬には雪景色も見えますね。

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