4月8日のA先生との植物観察は、お友達が足繁く通っている埼玉の森に行くことになりました。お友達は、ルート、時間配分、お食事の場所など完璧な計画を立ててくださいました。運転は先生でしたが、長距離で大変だったと思います。私はすっかりお客様気分で参加させていただいてしまいました。
道中はほんのり桜色に色づいてきた吾妻渓谷から始まって、岩櫃城、嵩山、赤城山、榛名山、遠くの方には雪を被った谷川連峰が見えました。ところどころに桜が咲いていて、東吾妻のあたりはちょうど満開でした。暖かい地域に向かうほど新緑の黄緑色が目立つようになり、埼玉ではソメイヨシノは見頃を終えて、花びらが舞っていました。
お友達の森に行くと、スミレが9種類も見られ、私が見たことのなかったワダソウ、ヒトリシズカにも出会うことができました。
森の近くにタンポポがあり、エゾタンポポらしい形をしていて、総苞片がしっかり閉じていました。その後行った隣町のタンポポは総苞内片、外片ともに突起があり、明らかに違っていたため、カントウタンポポだと同定できました。長い間持っていた疑問が埼玉に来て解けました。
カタクリの里ではニリンソウの群落を見ることができ、忘れられない光景でした。スミレは私の地域にはないものが見られ、葉の全体が茶色いタカオスミレは初めて見ました。スミレは今回の観察で12種類も見たことになります。その他、私の地域では見たことのない種類のネコノメソウの仲間(ヤマネコノメソウ)、コンロンソウの仲間(マルバコンロンソウ)、エンゴサクの仲間(ジロボウエンゴサク)などを見ることができました。
先生の解説とお友達の場所選びと下見のおかげで、短時間にたくさんの種類の花に出会うことができ、本当に有難く思っています。十分満足して車の中で振り返りをしようとしていたとき、先生が「5分ほどいい?」と寄り道をしてくださって、東岩井親水公園の水仙と桜並木を見ることができました。ちょうど桜も水仙も満開でした。桜が吾妻川沿いに立ち並び、水仙の黄色が鮮やかで眩しいほどでした。今年は忙しくて行けないだろうとあきらめていたのですが、先生のお計らいのおかげで楽しい春の思い出ができました。

そして、車で吾妻渓谷を通るときお友達は必ず言うのです。「わたし、この風景を見ると幸せ。」と。そうですよね、お友達がこの風景が大好きなのを私は知っています。私は同時に、吾妻渓谷が見えてくると、もう旅が終わってしまう、時間よ止まれ…と念じています。
しかし、先生は最後に私が仕事に間に合うようにと急いでくださいました。最初から最後まで何から何までお世話になりっぱなしでしたが、お二人に心から感謝しています。本当に有難うございました。
(終わり)