仁礼街道とブナ林

文化財サポーターズの仕事で、嬬恋郷土資料館の関館長、K氏と一緒に、サポーターズ4名で文化財を回りました。今回は下谷通氏に案内していただきました。

私は嬬恋村の文化と自然を守るお手伝いをするグループに複数所属していますが、なかでも文化財サポーターズは私にとってかけがえのないチームです。まず、村の歴史を伝えたい、文化を守りたい、自然の美しさを守りたいという情熱がほとばしるグループで、私もやる気いっぱいな人間だと思いますが、皆様のさらに熱い思いに私も頑張ろう!と感化されています。また、文化を守りたいと思っている方の気持ちを拾い上げて、アクションに移すにはどうしたらいいか、先輩方が知恵を出してくださる場です。(組織が大きくなると理想論で終わりがちですが、このグループは少人数なので一人ひとりの意見が大事にされ、アクションが終わるまで見届けることができます。)

さて、そんな熱い仲間と一緒に最初に訪れた仁礼街道は、見たことのない素晴らしい場所でした。鳥居峠付近の国道144号線と並行して山の中に江戸時代の道が残っています。土の温かさを感じながら歩いてみました。人がほとんど入らないところなので、自然が豊かなまま保たれていました。クロツグミ、コルリ、ウグイス、トラツグミが鳴いていました。

かつてはブナ林だったところで、昔植林のためにたくさん伐採されてしまいましたが、今でも20本ほど大きなブナの木が残っています。中には樹齢数百年のものもあります。

ブナは最初の花が咲くのに60年ほどかかり、どんぐりができるのは6~7年に一度。クマが春になると木に登ってどんぐりができるか確認しているようで、幹にたくさんツメあとが残っていました。こんなに高くまで登るのだなあと感心しました。浅間高原は酸性土壌のためブナの木がなく、ブナ林だなんて遠いところの話だと思っていましたが、吾妻川を挟んだ向こう側には違う自然があることが分かり勉強になりました。

仁礼道の分去りの碑
真ん中にあるのが仁礼道(にれいみち)
オトシブミを発見!
ブナ
クマの爪痕

クマが木の枝に座っていることもあるそう。

昔ブナ林はカラマツなどの植林のために伐採されてしまいましたが、罰が当たると言って反対する人もいたそうです。祠があり、祠の後ろのブナの木は守られていました。

ずっと上の方までクマの爪痕があります。
江戸時代からあるブナの木
子どもが入れるぐらいの穴があります。

クマが木に座ってどんぐりを食べている姿が想像できました。(ブナのどんぐりは人間が食べても美味しいそうです。)いつまでもブナ林が守られますように。

冒険はまだまだ続くのですが、続きのレポートは少し先になります。