自動詞と他動詞

自動詞と他動詞についてご質問をいただきました。

自動詞は目的語が不要な動詞で、他動詞は目的語を取る動詞です。
動詞によって異なるわけではなく、同じ動詞でもどちらの性質も持っているものが多いです。

たとえば、singという動詞の場合は、
I sing. のときは 「歌う」という自動詞ですが、
I sing a song. のときは「歌を」という目的語を取っているので他動詞です。

それに対し、他動詞としてしか使わない動詞もあり、そのときは目的語がないと文が成り立ちません。
I have. 「私は持っている。」と言われても、「何を?」と疑問が残り、
I visit. 「私は訪問する。」と言われても、「どこに?」と疑問が残ります。
I have a dog. I visited Kyoto. のように、目的語を言って初めて文が成立します。

その一方で、自動詞の場合、後に名詞を持ってきたいときには前置詞が必要です。
I sang at the party. 「私はパーティーで歌った。」
I ran in the park. 「私は公園を走った。」

ここまでが基本です。

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それでは応用問題を。

1. その飛行機は空港に近づいていた。(approachを使って)
2. 私はその会議に出席した。(attendを使って)
3. 彼女はその計画に反対した。(objectを使って)
4. 彼女はトムと結婚した。(marryを使って)

答え
これらはすべて、前置詞のtoを入れたくなってしまう動詞です。でも、他動詞の場合、toは要りません。
1. The plane was approaching the airport. (他動詞なのでtoは要りません。)
2. I attended the meeting. (他動詞なのでtoは要りません。)
3. She objected to the plan. (自動詞なので、前置詞が必要です。)
4. She married Tom. (他動詞なのでtoは要りません。)形容詞のmarriedを使って、She got married to Tom.と言うこともできます。

自動詞と他動詞の区別は、意味からでは推測できないことがあります。
自信がないときは、その都度辞書を引きましょう。特に辞書の中の例文を見ると分かりやすいです。

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