9月12日、万探ツアー(万座しぜん情報館主催)に行ってきました。久しぶりの万探ツアーの参加で、とても楽しみにしていました。その前にいつものところに少し寄り道を。
ノコンギク、ヤマトリカブト、アケボノソウ、ツリフネソウ、ミゾソバ、ゲンノショウコ、アカバナ、ダイコンソウ、イヌトウバナ(花が閉じていたのでイワアカバナかどうかは確認できず)が咲いていました。ミヤマタニタデは種をつけていました。







さて、時間になり、万探ツアーの集合場所に行きました。今回初めてジオ仲間のAさんも参加。石塚徹先生、小林館長、スタッフの内田さんと一緒に、国立公園の厳しい規則の下で野草を少し摘ませていただくという、貴重な体験をさせていただきました。
まず、水辺でヤマトリカブトとツリフネソウを摘みました。
メモ:
・ヤマトリカブトもツリフネソウも、つぼ型の構造をしているので、脚の繊細な蝶はとまることができず、逆さまにとまるのが上手で、もぐりこむのが上手なマルハナバチだけが入ってくる。マルハナバチは花粉を背中にたくさんつけて出て行く。それらの花はマルハナバチと「共進化」してきた。
石塚先生に「もし花に生まれ変わるならどんな花になりたいですか?」とお尋ねすると、「花には生まれ変わりたくないけれど、シシウドかな。甲虫が好きで、シシウドなら甲虫がいっぱい来てくれるから。」とおっしゃいました。咄嗟に虫の気持ち、花の立場に立って物事を考えられるのが、先生らしく、お言葉に深く納得しました。
さて、次は移動して草原へ。そこは霧が晴れて、青空が広がっていました。ヒメマルハナバチとミヤママルハナバチがいました。先生がそれぞれ「オフホワイトの天使」、「レモンイエローの妖精」と名付けられた通り、ずっと見ていたいぐらい可愛いです。
メモ:
・この辺りにいるマルハナバチの仲間は、ヒメマルハナバチ、ミヤママルハナバチ、トラマルハナバチ、オオマルハナバチだが、ヒメマルとミヤママルは標高の高いところにだけいる。





先生が手作りのケースに手早くミヤママルハナバチを捕まえられ、下からスポンジで押し上げて、背中が表面に出てきたところに絵筆でマーキングをされました。その後、ミヤママルは飛んでいきました(長い間閉じ込めておくと、翅をふるわせすぎて体温が上がり弱ってしまうとのこと)。このように印をつけることで、その個体の行動(どの花の蜜を吸っているのか、働き者かどうかなど)が確認できるのだそうです。

メモ:
・マルハナバチは個体によって、リンドウ担当、アザミ担当など、担当する花が分かれている。(ただし、花が枯れたときのためを見越してか、別の花にも立ち寄ることがある。)
・蜜源の近くにランドマークになるような絵を置いておくと、マルハナバチはその周辺をくるくる回ってその場所を覚える。
・後ろ脚の花粉かごに花粉をためて、巣に持ち帰る。
この草原で、エゾリンドウ(一つだけ花が開いていた)、ノハラアザミ、ヤマハハコを摘みました。
それから、万座しぜん情報館のエコロジカルガーデンに移動し、ツリガネニンジンを摘みました。


ここで、先生がハナアブとオオマルハナバチを捕まえて見せてくださり、マルハナバチとハナアブとの違いやマルハナバチの社会性について説明してくださいました。
メモ:
・ハナアブは、ハチに似た模様をしているが、仮面ライダーのように眼が大きい。また、触覚が短い。
・マルハナバチの巣は地面にあり、ネズミの古い巣穴など、断熱のあるところを利用して巣を作る。春先にマルハナバチが地面すれすれに、巣穴を探しながら飛んでいるのが見られることがある。
・社会性が高く、たとえば巣の中の死体を協力して外に運び出す。



ここで、先生によるまとめ。
マルハナバチの3K:賢く、器用、可愛い。
いつもながら、言い得て妙です。
万座しぜん情報館内で、ドライフラワ―の展示を観察しました。マルハナバチと相性の良い花(ツボ型の花以外に、ナギナタコウジュも)、蝶と相性の良い花などが展示してあり、蝶を呼び込むためのヒントも説明されていました。ドライフラワーは、紫色の花の方が色が長持ちするようです。マルバダケブキのような黄色い花は色が抜けて白くなり、逆にナナカマドの白い花は赤味がかっていました。また、どんな花でもドライフラワーにしやすいわけではなく、スミレの茎やツツジ科の花は形が残りにくいそうです。

説明の後で実際にドライフラワー作りをしました。タッパーに花とシリカゲルを詰めるだけですが、楽しい作業でした。あらかじめ摘んでくださっていたクサフジも入れました。開いていたエゾリンドウの花が閉じないように光を当てる準備までしてくださっていました。至れり尽くせりで有難いです。2週間後に出来上がった後の飾り方も教えていただき、ますます楽しみになりました。
今回は、普段は写真を撮っているだけだった花を、初めて摘んで触って形をよく見ることができたのと、虫との関係を意識して花を見ることができるようになったのが大きな学びでした。花の形がますます気になるようになりました。本当に楽しい1日でした。2週間後、タッパーを空けるのも楽しみです。

帰る前、万座しぜん情報館前のエコロジカルガーデンにもう一度立ち寄りました。ゴマナがたくさん咲いていました。次々と花を咲かせているのが楽しみですが、こちらにガーデナーチームがあればぜひ参加してみたいと思います。可愛いマルハナバチがたくさん遊びに来るガーデンがずっと続くように、私も何かできたら嬉しいです。
