蝶を守る活動と観察

嬬恋村高山蝶を守る会で、群馬県の委嘱を受けて湯の丸高原で高山蝶の保護活動をしています。今日は私にとっては2回目の活動で、蝶の調査をしました。ミヤマモンシロチョウが2頭確認できました。暑くなったせいか、例年より早く確認されました。優雅な飛び方で、従来の蝶とは一目で違うと分かります。

篭ノ登山を望む
湯ノ丸山を見ながら石に座って休憩しました。

いろいろな植物に出会えました。今日は4名で活動しましたが、私以外の方々が学校の先生やガイドをされているので、質問に答えてくださったり、クイズ形式にしてくださったり、考察を披露してくださったりして、興味深く学ぶことができました。

また、蝶を守るための環境維持の課題についても考えさせられました。昔は放牧されていた牛がレンゲツツジとメギ(ミヤマモンシロチョウの食樹)以外の木や笹を食べてくれていたので、蝶が生息する環境が自然と守られていましたが、今は牛がいなくなってしまったので、人の手で維持しなければなりません。

柵の手前が長野県、向こうが群馬県。教育委員会の方々の手入れのおかげで木々に埋もれてしまっていたレンゲツツジが見やすくなりました。
高山蝶を守る会が笹を刈って、蝶の食樹が育ちやすい環境を整えています。

今日見た植物の記録です。

クマシデ
クマシデがたくさん実をつけています。
シロバナニガナ
シャジクソウ
牛の糞から生えている、黄金色に光るキノコ
名前の分からない花(紫色)と実
シカの足跡
モウセンゴケ
ショウジョウバカマの花の跡(花の時期よりも背が高くなる)
レンゲツツジとヤマドリゼンマイ (右奥にコンコン平と言われるゆえんの祠があります。)
花の後のレンゲツツジの葉
名前の分からない植物。どんな花を咲かせるか、楽しみです。

その他、ハクサンフウロ、グンバイヅルも咲いていました。

登山などいろいろなお話も楽しかったです。私も自然と山に入る機会が増えたので、山岳保険に入るように薦められ、申し込むことにしました。