どんな辞書を使ったらよいかというご質問をいただきました。
私は翻訳家なので、特殊な電子辞書を使っています。辞書がなければ私の仕事は成り立ちません。その中には、英和辞典が7冊、和英辞典が6冊、英英辞典が9冊入っています。
でも、これだけの辞書があっても、翻訳するときに、辞書の言葉を信頼してそのまま使うということはありません。特に和英辞典の訳語は、英語として不自然な表現になっているものが多くあります。私はなじみのない単語については、必ず英英辞典等で用例を確認しています。また、初めて見た単語を使うよりも、できるだけ自分が見たり聞いたりしたことのある単語を使うようにしています。
専門性が高くなると、もっと慎重にならなければなりません。英和、和英ともに間違った訳が載っていることがとても多く、信用しすぎるのは危険です。そのため、専門分野については、普段から専門書を読んで自分で用語集を作る作業をしています。
結論として、辞書は何を使うにしても、普段からたくさんの英語と日本語の文章を読み、文脈の中で単語の感覚を養うことが大切だと思います。
辞書は、レベルや目的によってお勧めするものが違いますので、レッスンのときにご相談ください。