草津温泉 湯畑周辺

地蔵源泉を通って、湯畑に着きました。岡本太郎氏がデザインしたひょうたん型の湯畑は、草津温泉のシンボルです。

地蔵源泉
滝の流れる石には、イデユコゴメという高温な酸性泉でも生きられる珍しい紅藻類がついています。
浅間石が積まれています。

笑ってばかりの楽しいガイドツアーが終わり、草津に歩みし100人の名前を読みながら湯畑を一周しました。

ドイツのローテンブルクにある門に書かれた言葉を東山魁夷氏が翻訳したものだそうです。

ガイドの方が教えてくださった、日進館のGute Reiseというカフェに行ってみました。とても居心地がよく、美味しかったです。

300年以上の歴史のある日新館
素敵なお店でした。

カフェを出てから光泉寺付近を散歩しました。紅葉が色鮮やかでした。鳥がたくさん鳴いていて、カケスが大きな獲物をくわえて飛んでいるのも見かけました。もう一度同じルートを通って、中和工場をもう一度見に行ってから(今度は内部を見学)、ホテルに戻りました。

ホテルからの景色
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草津中和工場

ホテルのガイド付きツアーで、ホテルから湯畑まで探検しました。途中で中和工場を見学しました。

草津温泉から出る水は健康には良いですが、鉄を溶かすほどの強い酸性のため、この工場で中和されて川に流されています。そうして、下流では生物が生息できるようになり、農業や生活で使いやすい水となるそうです。

工場には石灰の貯蔵サイロがあり、川から汲み上げた水と混ぜて石灰水を作り、川に投入しています。

ベルツ通りを下っていきました(写真と反対方向に)
湯川が流れています。出処を探りに、中和工場へ。
中和工場入口。奥には、白根山が白煙を上げているのが見えます。
温泉から流れてくる湯川です。
橋の下から石灰水が投入されています。
中和した後です。

ガイドの方に、裏道を教えていただき、火山のことも教えていただいてとても勉強になりました。

(続く)

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草津温泉 西の河原公園

近くに住んでいるのに、先週初めて草津温泉に行きました。大勢の人々で賑わっていて、まるで別世界でした。湯畑から西の河原公園に向かう道も楽しく、旅行気分を味わうことができました。

ところどころに手洗い所があり、温泉で手を洗うことができます。

温泉が湯煙を上げながら滔々と流れていました。川だけでなく、あちらこちらで温泉が湧き出していました。足湯として利用ができそうなところがたくさんあり、どこにしようか迷いましたが、結局、一番奥にある大きな足湯に入ってみました。

公園の入り口
勢いよく温泉の川が流れています。
いろいろなところから温泉が湧き出していて、好きな足湯に入ることができます。
こちらは高温で近寄れません。

足湯ですぐに温まることができました。

西の河原は、三途の川の手前にあるとされる場所の「賽の河原」に見立てられた霊場だったようです。なるほど、いたるところで石積みが見られました。帰る頃にはライトアップされて、幻想的な雰囲気を醸し出していました。

ホテルのバスに間に合うように急ぎ足で湯畑に戻りました。公園の奥に広大な露天風呂があり、今度はぜひ行ってみたいと思います。

足湯はここにしました。
地蔵菩薩と石塔(右)

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草津の森―午後の散策(大谷地)

ホテルのガイドツアーで大谷地に連れて行っていただきました。モネの絵画を彷彿とさせる池です。水面には青空と紅葉が、いっそう鮮やかな色で映りこんでいました。

7月から9月が睡蓮の見頃だそうです。また、6月の満月になるとここで生まれ育ったカエルが一斉に山に帰っていくそうです。春や夏の池の様子も見てみたいです。

学びの多い、楽しい午後の散策でした。

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草津の森―午後の散策(植物)

先日の午後、ホテル主催ののガイドツアーで草津の森を探検しました。大谷地という池を中心に回りながら、植物のことをたくさん教えていただきました。

ゴルフ場(元はスキー場)を通って森の中に入りました。ここからは星がきれいに見えるそうです。いつか寝転がって見てみたいです。(今は寒すぎますが。)

さて、ここからは私の勉強のための覚書です。

ヤマナラシの落ち葉です。風が吹くと葉っぱ同士が擦れて音がするのは、葉柄が長くて扁平のため、横揺れしやすいからなのだそうです。

ヒノキ、サワラ、クロベ、アスナロを葉の裏の気孔帯の形で見分ける方法を教えていただきました。(ヒノキ:Y、サワラ:Hまたは蝶、クロベ:白くない、アスナロ:W)

また、モミの木が黄金比(1.1618)に従って枝が生えていることも教えていただきました。

笹はクマイザサです(葉が9枚あるからクマイザサ)。裏はふわふわの毛で水をはじきます。真ん中にある木はニシキウツギです。折れた枝の上から、中が空洞なのが見えました。ピンクと白の2色の豪華な花を咲かせるのでニシキと言うそうです。また、樹液は和紙のを漉くときの糊の原料になるそうです。

ホオノキは葉っぱも大きいですが、実も大きいです。

ツタウルシ。一番早く紅葉します。

その他、ウリハダカエデ(カエルの手のような葉っぱが特徴)も確認しました。幹が冷たかったのが印象的でした。

最後にホテルの敷地に植えられていたイチイの木です。寒さに強い木です。カモシカの好物だそうです。

続く

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草津の森の朝

両親が泊まるはずだった草津温泉に、急遽泊まることになりました。1日目は湯畑を散策し、2日目は1日中仕事だったため家に帰る以外に外出せず、最終日には時間ができたので、ホテルのガイドツアーに参加しました。

朝7時から森林浴に出かけました。ホテルを出ると山々に霧がかかっていました。雨上がりで空気が澄んでいました。ひんやりした空気が心地よかったです。

ロイヤルコースという道を歩きました。ウッドチップが敷き詰められて、足に優しい道でした。紅葉がきれいでした。

上皇上皇后両陛下(当時天皇皇后両陛下)が歩かれたロイヤルコース
折り返し地点

森のことや植物に詳しいガイドの方にたくさんのことを教わりました。

モミの木の葉っぱの匂いを嗅ぐと良い匂いがしました。木の根元にモミの木がたくさん生えていますが、これらは数が多すぎて、結局すべて自滅してしまうそうです。

こちらはシラカバ。ダケカンバと似ていますが、シラカバには幹に「への字」があるので見分けられるそうです。

こちらはコシアブラ。白く紅葉する唯一の木だそうです。

落ち葉には、ホオノキ、ミズナラ、コナラ、ウリハダカエデ、ヤマナラシなどたくさんの種類が含まれています。

いつも落葉すると寂しいと思っていましたが、この落ち葉がやがて微生物によって分解されて森の栄養となり、その栄養分がいつか川や海に流れ込んで海までも豊かにすると教えていただき、落葉を終わりではなく、自然の営みの原点と思えるようになりました。

紅葉もとてもきれいでしたが、草木が芽吹くころも美しいそうで、その頃にもう一度歩いてみたいと思います。

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Oni-oshidashi Park

Oni-oshidashi means “ogres pushing something out.” It is located at the foot of Mt. Asama.

In the park, there are countless huge rocks which were spouted as lava in the large eruption in 1783. Mt. Asama, whose top is covered with snow, looks calm now, but the gigantic rocks scattering around tell how violent the eruption was. No wonder people have associated the area with ogres.

The scenery of the park can be compared to a hell, but it is alive. It has developed a unique ecosystem. There are many tiny pine trees growing from the rocks. Some rocks have Schistostega pennata (luminous moss) on them. The rocks and the plants successfully coexist.

There are many stone lanterns along the path. In 1977, John Lennon took one of his famous family photos at one of them.

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Kumanokotai Shrine and Kumano Shrine

The main shrine building is located on the prefectural border, between Nagano and Gunma. It is divided into two shrines: Kumanokotai Shrine (Nagano) and Kumano Shrine (Gunma).

Main gate

On the Nagano side, there is a Japanese Linden tree, which is more than 850 years old. It is worshiped as a sacred tree. It is said, if you go around the tree clockwise, your wish will come true. The tree looked gentle but powerful. My family enjoyed walking and staying around the tree.

The tree has a naturally-made hole, the shape of a heart, in its trunk.

Inside the Kumanokotai Shrine, there were dog-shaped cutouts in place of katashiro. I wrote Tiffany’s name on one and stroked her with it and made her blow on it. (Actually, she sniffed and sighed.)

Katashiro is a slip of paper cut into the shape of a person. It represents a person who prays. In a Shinto ritual, priests make katashiro float in water, or burn it. The purpose is to purify the person from impurities, sins, and bad things that may happen. These may include illnesses and bad luck. This ritual has existed more than 1,400 years.

The stone figures of guardian dogs, built in mid-1400s, are the oldest in Nagano Prefecture.
The stone windmill was dedicated to the shrine in 1688.

On the Gunma side, there are several important cultural artifacts. One is a hanging bell, which is Gunma’s oldest. It was dedicated to the shrine by samurai warriors in 1292.

The stone pagoda was built in 1354.

Also, the sculptures on the shrine were magnificent. They were carved in the early Edo period.

According to Nihon-shoki (the oldest chronicles of Japan), the foundation of the shrine dates back to 110 A.D. A Japanese legendary prince of the Yamato dynasty, Yamato Takerunomikoto, got lost in the mountains due to dense fog. Then he was guided by a three-legged crow and successfully reached the peak. He was grateful for the blessing and established a shrine there.

It is said that he longed for his deceased wife and cried, “Azuma haya (Alas, my wife),” while he was on the mountain pass facing the east. This is how eastern areas from the location (currently, the Kanto region) started to be called Azuma.


After leaving the historic shrine, we visited a restaurant across from it, which was also on the prefectural border. It has a history of more than 300 years. Our seats were on the Nagano side. Since the restaurant was on the mountain ridge, it commanded a magnificent view.

I ate soba (buckwheat noodles), topped with wild edible plants, and mochi (rice cake) for dessert. They were delicious!

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