「回転する」

回転するは、turn, spin, rotate, revolveなどがありますが、それぞれの意味を確認しておきましょう。

turnは、回転するという意味もありますが、違う方向や反対方向を向くという意味もあるので、一回転しているとは限りません。(例 Turn right.右に曲がる。)

rotaterevolveは、どちらも360度回転することです。これらの言葉は区別されるときとされないときがあります。

区別されるとき:rotateは、コマのように、それ自体の軸を中心に回転することで、revolveは別のものを中心として回転することです。たとえば地球の自転と公転は、それぞれrotationとrevolutionです。

区別されないとき:多くの人は、rotateとrevolveを区別せずに使っていて、どちらでもよい場合もあります。しかし、明らかにコマのような動きをしているときは、rotateと言う方が正確です。エンジンの回転数は必ずrpm(revolutions per minute)と言います。

spinは、rotateと同じ動きですが、特に高速回転することです。コマはspin、紡績機はspinning machineと言いますね。

また、turn, rotate, spinは、自動詞では「回転する」という意味ですが、目的語を伴って「~を回転させる」という意味にもなります。その一方で、revolveは自動詞で「回転する」という意味しかありません。

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「能力」を表す言葉

「能力」を表す言葉に、ability, capability, competence, capacityなどがあります。それぞれの意味を確認しましょう。

表面的にも分かるような人の能力はabilityです。be able toのableを名詞にしたものです。
例 He has the ability to motivate students.

capabilityは、人にも機械にも使えます。機械の場合は、「能力」のほか「性能」、「機能」と訳します。人の場合は、ablilityに比べて潜在的な能力(いざとなったらできるという能力)を表します。be capable of ~ingを名詞にしたものです。the capablility of ~ing または the capability to V の形で使います。

例 This machine has the capability to cut hard materials.
The team has the capability to increase productivity.

competenceは、何かを上手にする能力です。
例 She has the competence to deal with difficult cases.

capacityは、「容量」や「生産能力」のことを言います。空間的な意味での能力です。
例 The hall has a seating capacity of 500.
The new equipment increased the production capacity by 30%.

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「固定」を表す言葉

一般的に「固定する」はfixですが、fixが持つ意味が幅広く、何を指しているのか分かりにくい場合があるので、正確さを問われる工業英語では注意が必要です。

大きなものに対して小さな物を貼ったり取り付けたりするときは、attach
締結部品を使うのであれば、fasten(さらに具体的に、ネジを使って固定するのならscrew、ボルトで固定するのならbolt)という動詞を使うと、分かりやすくなることがあります。

fixは多義語で、「固定する」以外にも、「修理する」、「準備する」、「定着させる」等の意味があります。

工業英語では、
「修理する」という意味では、repairを使います。
「準備する」という意味では、prepareを使います。

物質を「固定化させる」「定着させる」という意味のときは、工業英語でもfixを使いです。

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~で構成されている

「~で構成されている」という表現を確認しておきましょう。

一番使いやすい言葉はconsist of~です。

「そのグループは、エンジニア5名、サービススタッフ2名、営業2名から成っています。」
「そのシステムは、3つのユニットから成っています。」

The group consists of five engineers, two technicians, and two sales representatives.
The system consists of three units.

受け身の形で、be composed of という表現もあります。容易に分解できないものに使うのが自然です。

「水は水素と酸素でできている。」
Water is composed of hydrogen and oxygen.

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その一方で、「部分」が「全体」を構成していると言いたいときは、

constituteまたは make upを使います。(どちらも同じ意味ですが、make up は日常語に近く、constituteは硬い表現です。)

Five engineers, two technicians, and two sales representatives make up the group.
Three units constitute the system.

受け身にすると、be made up of、be constituted ofになり、それぞれの文は以下のように書き換えられます。
The group is made up of five engineers, two technicians, and two sales representatives.
The system is constituted of three units.(注:これは、硬すぎる表現です!)

これらは結局、最初に紹介したconsist ofの文と書き換えられます。そちらの方が簡単で分かりやすいです。

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「置く」

「置く」という意味でputは、日常語ではよく使いますが、工業英語の書き言葉ではあまり使いません。

putが使われるのは、
put down 下ろす、物を置いて手を空ける
put away 片づける
put together まとめる という熟語のときです。

その代わりに、「置く」にはplaceをよく使います。また、限定された範囲に「置く」(ズレると困る場合)と言いたいときは、positionという言葉を使います。

setも、工業英語では「置く」という意味ではあまり使いません。ただし、ピンセット(tweezers)などを使って、とても小さなものを何かに嵌めるというときには使うこともあります。
工業英語ではよく、「設定する」という意味で使います。

工業英語でも使える熟語としては、
set up  設置する(組み立てて使える状態にする)
set ~ aside 後にとっておく があります。

それでは練習問題です。次の文を英語にしてください。

1. 材料を機械に入れる。
2. カーソルを削除したい文字の前に置く。
3. ハンマーを置いて、こちらに来てください。
4. 速度を設定する

答え
1. Place the material in the machine.
2. Position the cursor before the letter you want to delete.
3. Put down the hammer and come here.
4. Set the speed.

正確さが求められる工業英語では、putで済まさず、適切な単語を選びましょう。
読む人にとって分かりやすい表現を心がけましょう。

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「試験」「検査」を表す言葉

「試験」、「検査」を表す言葉は、test, examination, trial, inspectionがあります。

testは、何かを評価するための「試験」です。
examinationは、学校の「試験」や、医学的な「検査」という意味もありますが、
「検査」以外に「調査」、「検討」と訳すこともあり、その場合は何かを詳しく調べたり考えたりすることです。
trialは、試運転のように、性能を試す「試験」のことです。
inspectionは、基準に合っているかを判断するための「検査」、「点検」や、定期的な「検査」を指します。

それでは、上記の4つの言葉を使って、次の言葉を英語にしてみましょう。

1. 引張試験
2. そのエレベータの定期点検
3. 健康診断
4. 試運転
5. 生産工程の検査

1. tension test
2. routine/regular inspection of the elevator (定期的な検査や点検はinspectionです。)
3. physical examination(医学的な検査はexaminationです。)
4. trial/trial run
5. examination of the production processまたはinspection of the production process(詳しく調べるという意味では、examinationでも、inspectionでもどちらでも構いません。)

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「技術者」を表す言葉

「技術者」を表す言葉は、engineer, mechanic, technicianなどがあります。
それぞれの定義を確認しましょう。

engineerは、専門知識を使って設計や建設を行う人です。
mechanicは、車や飛行機の整備をする人です。
technicianは、機械の設置、保守、修理を行う人や、一つの専門技能を持った人です。

それでは、次の言葉を英語にしてみましょう。

1. レントゲン技師
2. 土木技師
3. 自動車整備士

1. X-ray technician (設計や建設はしません。)
2. civil engineer (土木はcivil engineeringと言います。)
3. automobile mechanic/car mechanic

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「交換」を表す言葉

「交換する」と言う意味の動詞、replace, exchangeについて確認しておきましょう。

replaceは古い物や壊れた物を新しい物に取り換えることで、
exchangeは同種の別の物、または同じ価値を持つ別の物に交換することです。
AをBに交換する場合は、 replace A with B、exchange A for B と言います。


replace the battery with a new one(バッテリーを新しいものに交換する)
exchange the wrong item for another(間違ったアイテムを別のものに交換する)

区別が難しいときは、新しい物に交換するというイメージのときにreplaceを使ってください。

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「倉庫」を表す言葉

「倉庫」は、いろいろな言い方があります。確認しておきましょう。

warehouseは、出荷するための原料や商品などを保管する建物です。

それ以外は storage(保管場所)
storage facility(保管するための施設)
storage unit(シャッターが付いていて壁で仕切られた1区画) です。

イメージするのが難しい場合は、それぞれを画像検索して見てみてください。

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「工場」を表す言葉

「工場」を表す言葉には、factory, plant, millという言葉があります。それぞれの定義を確認しておきましょう。

factoryは、ものを製造する施設です。

plantは、製造施設のほか、処理施設や発電施設のことも言うことができます。
たとえば、浄水場はwater treatment plant、発電所はpower plantですね。

millは、材木や鉄などの原材料を加工して製品を作る施設です。
paper mill(製紙工場)、steel mill(製鋼所)、cotton mill(紡績工場)、flour mill(製粉所)

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「機器」を表す言葉

「機器」を表す英語は、equipment, machine, machinery, instrument, device, system, appliance, apparatusなど、たくさんあります。それぞれ、どんなものかイメージできるようにしましょう。

equipmentは、機器や備品の集まりです。不可算名詞で、一つのものを指すことができません。動力を使うものも、使わないものも含みます。たとえば、medical equipmentは「医療機器」で、sports equipmentは、「スポーツ用具」です。

machineは、動力を使う機械です。

machineryは、不可算名詞で、機械の集まりです。不可算名詞であって、具体的なものを指すことができないという性質は、furniture(家具)と似ていますね。
例:The machinery in the factory is old.
(その工場の機械は古い。)

instrumentは、小型の精密な道具です。measuring instrument(測定機器)や precision instrument(精密機器)などがあります。

deviceは、特定の(一つの)機能や用途を持つ機器で、比較的小型のものを指します。

systemは、deviceやmachineが組み合わさって一体化している装置です。

unitは、systemを構成するもので、それ自体が特定の機能を持っています。

applianceは、家電です。

apparatusは、上記の単語ほど一般的な言葉ではないので、breathing apparatus(呼吸器)、 experiment apparatus(実験器具)のように、相性の良い単語と一緒にお使いください。

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数式の読み方(括弧)

数式の読み方の質問がありました。次の数式を読んでください。

(1+2)×3=9

()はparenthesisですね。(複数形はparentheses)
左の括弧はopen parenthesisまたはparenthesis, 右の括弧(括弧閉じる)はclose parenthesisです。

したがって英語ではこのように読みます。
(Open) parenthesis one plus two close parenthesis times three equals nine.

[ ]はsquare bracket(s)
{}はbrace(s)
です。

それでは、四則計算を…。

+はplus
-はminus
×はtimes
÷はdivided by
=はequalsです。

(5×4-2)÷3-1=5
(Open) parenthesis five times four minus two close parenthesis divided by three minus one equals five.

*これに限らずいろいろな言い方があります。一例として挙げました。

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