荷物を置いたままにする

次の文を英語にしてください。

「荷物を置いたままにしてはいけません。」(スリの多い空港で)

Don’t leave your luggage.と思われましたか。

SVOCの文型を使うと、もっと正確に表現できます。Cの部分に「注意を払っていない」という意味のunattendedを置きましょう。

答えは、Don’t leave your luggage unattended.です。「荷物から目を離さないでください。」という意味にもなります。

leaveはSVOCの文型を取ることができることを意識しましょう。

Continue Reading

生地を寝かせる

次の文を英語にしてください。leaveまたはletを使ってください。

「パン生地をしばらく寝かせてください。」(パン生地=dough)

この場合の「寝る」は、英語ではsleepではなくsitです。

leaveの場合は、SVOCの文型を取り、Cの部分に分詞を取ることができるので、Leave the dough sitting for a while.と言います。letもSVOCの文型を取りますが、こちらはCの部分に原形不定詞を取るので、Let the dough sit for a while.と言います。

寝かせるということは、寝かせられるということだから、過去分詞のsatになるのでは…と思われましたか。sitは自動詞で、受け身を作ることができません。たしかに生地は寝かせられますが、結局は「寝ている」状態になります。受け身ではありませんね。

それに、「寝かせる」が「寝かせられる」のように受け身になるとき、変化するのはあくまでも「させる」⇒「させられる」であって、「寝る」の部分は影響を受けません。生地が主語であれば、英語のleaveかletが受動態で過去分詞になることはありえます。しかし、この文では主語が人なので、「させる」は能動態のままです。

Continue Reading

電気をつけっぱなしにする

次の文を英語にしてください。

1. 電気がついています。
2. 電気をつけっぱなしにしてはいけません。

電気がついている状態は、onですね。
1.は、The light is on.です。
2.「しっぱなしにする」は、「~のまま放置する」を意味するleaveを使います。leaveはSVOCの文型を取るので、「つけっぱなしにする」はleave the light onです。

答えは、Don’t leave the light on.です。

Continue Reading

水を出しっぱなしにする

次の文を英語にしてください。

「歯磨きしているときは、水を出しっぱなしにしないで。」

命令文です。「~しっぱなしにする」の動詞は、「そのまま残しておく」という意味のleaveか、「させておく」という意味のletを使いましょう。

leave、letのどちらも、SVOCの文型を取りますが、leaveは形容詞や分詞を取り、letは原形不定詞(toの付かない不定詞)を取ります。「(水道水が)流れる」はrunです。

答えは、
Don’t leave the water running while (you are) brushing your teeth.
または、Don’t let the water run while (you are) brushing your teeth.

Continue Reading

~できる (possible)

possibleを使って、次の文を英語にしてください。

「直行便のおかげで、私はロンドンまで12時間で行くことができる。」

Thanks to the direct flight, I am possible to get to London in 12 hours. だと思われましたか。

possibleは何かの行為や状況が可能であるという意味であり、人が主語にはなりません。

人を主語にするときは、canなどを使います。
Thanks to the direct flight, I can get to London in 12 hours.

possibleを使う場合は、「私がロンドンまで12時間で行くこと」を主語にして、そのことが可能だという文にします。仮主語のitで始めて、Thanks to the direct flight, it is possible (for me) to get to London in 12 hours.とします。

あるいは、主語を直行便にして、直行便が「私がロンドンまで12時間で行くこと」を可能にする、という文にします。「Oを可能にする」は、make O possibleですが、ここではO(目的語)が長くなるので、仮目的語itを使います。

The direct flight makes it possible (for me) to get to London in 12 hours.

possibleの使い方、もう大丈夫ですね!

Continue Reading

There is構文

「~があります。」の文を英語で言ってみましょう。There is 構文を使える場合は使ってください。

1. テーブルの上に本が1冊あります。
2. その本は、そこにあります。
3. それ(it)は、そこにあります。

それでは、答えです。
1.は、一般的なthere is 構文で言えます。There is a book on the table. 不特定のもの(たとえば、a, some, 数字がついた名詞)の存在を表すときは、there is/areで始めるのが自然です。

2.は、「その本」という具体的なものが主語になっているので、The book is there.と言います。または、There is the book.とも言います。ただし、後者は、たとえばその本を探していて、「あ、ほら、そこにその本があるよ。」と言うような場面で使います。

3.は2.と似ていますが、「それ」が代名詞なので、注意が必要です。It is there.はOKです。でも、There is it.とは言いません。There it is.と言います。

代名詞の場合、There S Vという語順になります。この場合はThere it is.です。これも、何かを探していたり、待っていたりして、「ほら、そこにあるよ。」、「ほら、それが来たよ。」と言うような場面で使います。

たとえば待ち合わせをしているときに、「彼」を見つけたとしましょう。

「あ、彼だ!」は、何と言えばいいですか。

There he is! ですね。

Continue Reading

誰と/誰に

次の文を英語にしてください。

「昨日、誰と話しましたか。」(talk to)

「誰と」の部分は目的語です。そのため、目的格のwhomを使って、Whom did you talk to yesterday?となりそうですね。

でも、実際の会話では、Who did you talk to?と言うのが普通です。whomが単独で文頭に来るときはwhoで代用するのです。

フォーマルな書き言葉では、To whom did you talk?と言います。(to whoという言い方はできません。)

Whom did you talk to yesterday?は、少し中途半端です。会話ではwhoを使いますし、フォーマルな書き言葉では、前置詞(ここではto)を後ろに残さないというルールがあるからです。

文法に詳しい皆さんも、会話ではwhoで始めても良いということを覚えておきましょう!

最後にもう一つ。次の文を英語にしてください。

「今朝、誰に電話をしましたか。」(call)

答え
Who did you call this morning?

もう大丈夫ですね!

Continue Reading

SVC

He woke up sick. という文について、質問をいただきました。

この文の意味は、「起きたら体調が悪かった」ということですね。
質問は、sickは形容詞なのに、なぜこの位置にあるのかということでした。
beingが省略されているのか、sicklyの間違いなのか、いろいろ思い悩まれたようです。

これをSVCの構文だと解釈してみましょう。wake upという動詞は、Cの位置に形容詞を置くことができます。
参考書ではSVCを取る動詞は、ほんの一例しか挙げられていません。しかし、実際の英語では意外にいろいろあります。

それでは、練習してみましょう。
次の文をSVCの構文を意識して英語にしてください。

1. 彼女は酔っぱらって家に帰ってきた。(drunk)
2. 彼女は疲れたまま寝た。(tired)
3. 彼女は起きたとき、気持ち悪かった。(sick)

答え
1. She came home drunk.
2. She went to bed tired.
3. She woke up sick.

あらあら、大変ですね。
明日はすっきり目が覚めますように!

Continue Reading

~してもらう (have)

「帽子が吹き飛ばされる」「財布が盗まれる」のような、自分と関わる物に何かが起こるとき、
have+もの+過去分詞 で表現します。

たとえば、彼女が主語であれば、次のような文ができます。
She had her hat blown off.
She had her wallet stolen.

同じ構文を使って、「物を~してもらう」と言うこともできます。
それでは、練習してみましょう。

次の文を英語にしてください。

1. 私は髪の毛を切ってもらった。
2. 彼は時計を修理してもらった。

答え
1.は、I had my hair cut.
2.は、He had his watch fixed/repaired.

被害も、お願い事も同じ構文で表現することは気持ち悪いと思われるかもしれませんが、実際の英語では、そのように区別しているのではなく、どちらもSVOCという感覚です。

O=もの C=状態として、have O Cで、ただ「O=Cという状態である」ということなのです。

Continue Reading