「置く」

「置く」という意味でputは、日常語ではよく使いますが、工業英語の書き言葉ではあまり使いません。

putが使われるのは、
put down 下ろす、物を置いて手を空ける
put away 片づける
put together まとめる という熟語のときです。

その代わりに、「置く」にはplaceをよく使います。また、限定された範囲に「置く」(ズレると困る場合)と言いたいときは、positionという言葉を使います。

setも、工業英語では「置く」という意味ではあまり使いません。ただし、ピンセット(tweezers)などを使って、とても小さなものを何かに嵌めるというときには使うこともあります。
工業英語ではよく、「設定する」という意味で使います。

工業英語でも使える熟語としては、
set up  設置する(組み立てて使える状態にする)
set ~ aside 後にとっておく があります。

それでは練習問題です。次の文を英語にしてください。

1. 材料を機械に入れる。
2. カーソルを削除したい文字の前に置く。
3. ハンマーを置いて、こちらに来てください。
4. 速度を設定する

答え
1. Place the material in the machine.
2. Position the cursor before the letter you want to delete.
3. Put down the hammer and come here.
4. Set the speed.

正確さが求められる工業英語では、putで済まさず、適切な単語を選びましょう。
読む人にとって分かりやすい表現を心がけましょう。

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