鎌原神社には、天明3年の浅間押しを生き抜いた5つのご神木があります。あまりにも大きく、圧倒されます。昨年12月の晴れた日にお参りに行きました。動物や人よりもはるかに長く生きてきた木々が、生き様を示しながら村を守ってくださっています。
「なんかからまつ」
カラマツの大木は固く水に強いので水車の歯車などに使われていたようです。たくさんあったカラマツの大木の中でこの1本だけが残りました。自由に力強く枝を伸ばしています。


「でぇだらもみ」(推定樹齢250年)
案内によると、この村では、死人が出ると、山からモミの木を切り出し棺桶を作って埋葬していたそうです。モミの木は魂をあの世へ運ぶ大事な木だったようです。この木は鎮守の森の中で飛びぬけて背が高く、遠くから見ても分かります。まっすぐ空に向かって伸びる姿に、心を打たれました。幹に触ると、冬なのに温かくて驚きました。



「ぶっとけやき」(推定樹齢350年)
一番太く大きな木です。厳しい風を受けながらも、どんどん広がり、枝の先の先までエネルギーに満ちています。





「かつらの木」(推定樹齢250年)
他の木もそうですが、天明の浅間押しのみならず、伊勢湾台風などいろいろな試練を乗り越えてきた木です。


「におうけやき」(推定樹齢350年)
名前の通り、仁王のように力強く立っています。


この写真を撮った日と違って、今日は大雪でした。今も厳しい寒さに力強く立ち向かっていらっしゃるのでしょう。また会いに行きたいです。