8月17日、嬬恋村の行事で、アサギマダラのマーキング調査に参加しました。村役場からマイクロバスに乗って、大笹街道を通り、桟敷山へと向かいました。村役場のN様に安全運転していただいて、窓からゆったりと風景をみながらM先生のガイドを聴かせていただきました。自分が通っている道が江戸時代の主要な道路(一部は並行している道)と思うと感慨深かかったです。また、2019年の台風19号のときの川沿いの被害の様子についても教えていただきました。

バスを降りて、アサギマダラがいるところまで鳥の声(ホシガラスなど)を聞いたり花を見たりして登っていきました。花が秋の花に変わっていました。




マーキングの仕方を教えていただいて、Uさんとペアになって20頭ほど捕まえてマーキングしました。Uさんは蝶を捕まえるのがとても上手で(Uさんによると昭和の少年時代の経験のおかげ)、あっという間に記録用紙がいっぱいになりました。私はもっぱらマーキング担当で蝶に地域の略称や個体番号を書きました。アサギマダラは鱗粉が少ないので、油性ペンで簡単に文字が書けます。台紙の上に翅を押さえて動かないようにしますが、文字を書いている間はおとなしくしてくれていて、書き終わってもしばらくじっとしています。しばらくするとすくっと立ち上がってひらひらと飛んでいき、再び花に留まって蜜を吸います。


この日にマーキングしたアサギマダラがどこかで発見されていないか確認しましたが、現時点では見つかっていません。ただ、近隣地域のアサギマダラが中部地方で発見されているのが確認できました。それぞれの地域での、アサギマダラとその環境を守ろうという意識が伝わってきて、同じ思いでつながっているようで嬉しくなりました。