蝶の保護活動3回目

先日は、「高山蝶を守る会」で蝶の保護活動に行きました。いつもとは違うところで活動しました。毎回、私にとって自然のことを教わる貴重な機会となっています。

以前は牛がたくさん草木を食べてくれていたおかげで、明るい場所を好む蝶の食草が守られていたのですが、現在は牛がいないため、人の手で環境を守らなければなりません。何十年間も見通しの良い美しい場所を作り、維持してくださった「守る会」のK先生に頭が下がる思いです。

昨年は牛を連れてきて放牧していたようですが、今年はいないようです。

角間山(忍者猿飛佐助の修行の地がある)
角間峠(湯ノ丸山と角間山の間)
ここで休憩しました。
フランスギク(外来種)とウツボグサがきれいでした。
左から、桟敷山、小桟敷山、篭ノ登山

牛小屋の跡
昨年の牛の糞 よく乾燥しているので、このまま燃料にもできるそうです。

カッコウ、ホトトギス、ウグイス、ホオジロ、キビタキ、ノジコの声が聞こえました。 

アキアカネやいろいろな種類の蝶が飛んでいました。歩いて行くと、蝶が私たちによくくっついていきました。汗に含まれるミネラルを補給しにきているのだそうです。

その他、ミズナラの枝を振って開いた傘で受け止めると、足の長いクモのようなザトウムシと小さなコガネムシが出てきて、ダケカンバの枝からはからはハサミムシが見つかりました。これまで私は花と鳥ばかりに注目してきましたが、虫があっての花と鳥なので、少しずつ学んでいこうと思います。

オオミズアオ(蛾) 初めて見ました。
ハナチダケサシに集まる昆虫たち
アキアカネ 今は高原にいるが、秋になると赤くなり、下の方へ降りていく。
アリの巣 (傘でつっつくと大量のアリが出てきます。熊の好物です。)
モグラの穴
羽化したばかりのコエゾゼミ。背中のwとその上の一文字で見分ける。以前はもっと大きいエゾゼミもいたそうだが、今はあまりいない。)
ヒラタアブ
ハナアブ
汗を吸いに来た蝶
ウツボグサと蝶
イブキジャコウソウの花 良い匂いがします。
イボタノキ?
ダケカンバ。若木の樹皮は黒いので樹皮からは見分けにくいが、葉っぱの葉脈が11対程度あるので、シラカバと見分けられる。シラカバは7対程度。
ワラビ
イワニガナ (ジシバリ)
グンナイフウロ
ニッコウキスゲ
キバナノヤマオダマキ
ヨツバヒヨドリ(花)
ヒナマツヨイグサ?
ホソバノキリンソウ(ベンケイソウ科)
ハクサンフウロ
クガイソウ コヒョウモンモドキの食草になる
クガイソウの花のつぼみ

保護活動とはいえ、それ以上に学びの多い1日でした。動植物に関するどんな質問にも答えていただたり、クイズ形式にして知識を教えていただいたりしました。なんと恵まれた場にいるのだろうと感謝の気持ちでいっぱいです。