植物観察会―浅間牧場(振り返り)

6月15日、嶋村明先生の植物観察会で浅間牧場へ行きました。浅間牧場は県内酪農家から乳牛を一定期間預かって育てている場所なので、病気を持ち込まないように、車のタイヤの消毒、靴の消毒をしてから敷地に入ります。

ミミナグサ(ナデシコ科)
アカツメクサ
シロバナのアカツメクサ
ヤマハンノキ(裸地に最初に生えてくるパイオニア植物の一つ)
ヤシャブシ(パイオニア植物)
アヤメ(アヤメ3兄弟はアヤメ、ショウブ、カキツバタで、このあたりは、アヤメとノハナショウブが野生種。アヤメは綾目があり、ノハナショウブにはそれがないので区別できる。)
タチフウロの葉
ニガナ(花びらが多いのはハナニガナ)
ネバリノギラン(穂がネバネバ)
エゾハルゼミ
シロスミレ(葉が細長い)
カワラマツバ
ウマノアシガタ(キンポウゲ科のキンポウゲ)

マムシグサ
ヤマドリゼンマイ
トチバニンジン
ニワトコ(葉はピーナッツバターの匂いがするとO氏が教えてくださいました。)
ツクバネソウ
ツクバネソウ(N氏がサッと紙を出してくださったおかげで、見やすくなりました。)
ササバギンラン
ハルニレ (樹皮は縦に溝が入る。)
ハルニレ
ハルニレの翼果(私の畑に飛んできていたのは、これだったのか!と納得)
ハルニレの樹液。カブトムシが集まる。
丘を越えての碑。

この碑の傍にあった説明文は経年劣化で文字がつぶれかけていましたが、メンバーの皆様がどんどん解読されていて驚きました。(知識が解読を助けていたに違いありません。)それから映画『カルメン故郷に帰る』(1951)のことや、草軽鉄道の話につながっていきました。メンバーの中には草軽鉄道に乗ったことのある方がいらっしゃいます。もっとお話が聞きたいです。

観察会の後すぐに、N氏のお計らいで『カルメン故郷に帰る』を観ることができました。75年ほど前の浅間牧場周辺の景色が見られて、感激しました。今はここは木々に囲まれているのですが、当時は木々がまだ育っていない時期だったので、浅間山がとても大きく迫って見えます。さえぎるもののない浅間牧場はまるで『サウンド・オブ・ミュージック』に出てくる丘のようでした。その他、草軽鉄道や、自動車がまだ普及していない頃の道が見られ、タイムトリップしたようでした。また、N氏による千トン岩の有無からの年代推定、撮影場所の位置に関する推察がとても興味深かったです。

植物観察会では、いつも興味深い話が聞けて、心が満たされています。