先月、万座しぜん情報館のツアーで、ある沢にタゴガエルを見に行きました。沢に入ったとき、不思議な音がしてきて、I先生に「これは何か知っていますか」と尋ねられ、首をかしげているとアオバトだと教えていただきました。そして、犬のような鳴き声が聞こえてきました。犬というより、録音した犬の鳴き声と言った方がいいかもしれません。こんな山奥に犬がいるはずもなく、野獣対策の音声か何かと思ったのですが、正体はタゴガエルでした。
タゴガエルは地下水の流れる石の下に白い卵を産みます。天敵のいないところに住んでいるので、産む卵の数はヒキガエル等に比べると少ないです。また、石の下で太陽の光を吸収する必要がないので白い卵です。この時期、オスは喉が黒くなっているので見分けられます。







その他、ハコネサンショウウオもいました。
観察の後、戻すと、タゴガエルはまた石の下に潜っていきました。
I先生のお名前、どこかでお聞きしたことがあると思っていたら、私の持っている鳥の本、虫の本、花の図鑑と執筆、編集をされていた方だと知り、また私が借りて読んだことのある鳥の本2冊の著者でいらっしゃることが分かりました。虫の本を読み返してみると、お名前は書かれていなくても先生のお言葉だと分かる部分がたくさんあり、虫への愛情が伝わってきて感激しました。大事に読ませていただきたいと思います。