今日は嶋村明先生の臨時の植物観察会で、湯の丸高原に行きました。雨が上がったばかりで霧が出ていました。こういうひんやりした空気が好きです。
この近くに長野県と群馬県の県境があり、さらにちょうどここに中央分水嶺が通っています。標高は1700mを超えているので、私の森よりも花が咲くのが遅いです。また、ここでしかあまり見られない花もあります。

中央分水嶺を確認しながら出発して、湿原を歩き、その後、山へと向かっていきました。




この地域でしかほとんど見られない植物2つ:グンバイヅルとシャクジクソウの葉。どちらも7月頃咲く。








この後、湿原を歩きました。笹が生い茂り、日が当たらないため本来見られるはずの植物がほとんど見当たりませんでした。看板に書かれてある植物のうち、かろうじてフウロソウの葉っぱだけが見えました。

湿原を一周してから、山道へと入りました。ショウジョウバカマが咲いていました。ちらほらとイワカガミも咲いていました。




この後もどんどん山を登っていきましたが、今回のお目当てのスミレサイシンの仲間がなかなか見つからず、私は次の用事があったため、ここから少し先に行ったところで、後ろ髪引かれる思いで引き返して帰りました。後で話を聞くと、数十メートル先にあったそうです。残念!
それでも、湯の丸でしかみられない植物やミツバオウレンという可愛い花に出会え、心が満たされました。そして、笹だらけになった湿原を歩きながら、維持管理の難しさについて考えさせられました。また、ある方には帰り道を一緒に歩いてくださりいろいろなお話ができて、とても楽しかったです(熊対策としても、たくさんおしゃべりしました)。安全に下山できるよう、守っていただき感謝しています。
ふもとに着いたときには霧が晴れていました。
