植物観察会―林の中

5月15日、嶋村明先生の観察会で北軽井沢の林(許可なしで立ち入れないところ)へ移動しました。木々の葉が生い茂る前の、今の時期しか見られない花がたくさん咲いていました。写真の下の解説のカッコのところは先生の解説をメモしたものです。

ヤマエンゴサク
トウゴクサバノオ(キンポウゲの仲間)。果実が鯖の形をしているからそう呼ばれる。
ニッコウネコノメ
セントウソウ(セリ科)
ムラサキケマン
コンロンソウ (花びらが4枚なのでアブラナ科と分かる。)
クリンユキフデ
ルイヨウショウマ(葉がサラシナショウマに似ているが、春に咲くのはこちら。)
ヒトリシズカのつぼみ
ヘビイチゴ
ムラサキサギゴケ(本来は人里にある)
オオヤマフスマ(ナデシコの仲間)
ユキザサ(ユリ科)
チゴユリの葉
シロバナタチツボスミレ(カラマツ林にあることが多い。)
ヤマオダマキ(この地域では珍しい色)
ミヤマキケマン
クルマツクバネソウ

林床の花も観察しました。タチカメバソウとシロバナエンレイソウがひっそりと咲いていました。

タチカメバソウ(キュウリグサと同じでムラサキ科。ワスレナグサと雰囲気が似ている。)
ユキザサ
シロバナエンレイソウ

再び、少し陽当たりのよいところに出ました。

モミジイチゴ
モミジイチゴ
ルイヨウボタン
センボンヤリ(春と秋で違う花を咲かせる。秋の花は長く、槍のよう。)

ある場所に以前はたくさんあったサクラスミレが、環境が変わり見つかりにくくなってしまっていました。幸運にも少し離れた場所で、スミレの女王の風格をもって生きていました。もっと増えますように。

ひときわ大きなサクラスミレ

最後にニワトコの木の前で、「花合わせ」をしました。今回の観察会では約40種類の植物に出会うことができました。ひとりでは気づけないような小さな花がたくさんありました。先生は車の中からシロバナタチツボスミレ(このあたりでは滅多にない)を見つけられたそうで、驚くべき目をしていらっしゃいます。

ニワトコの木

(写真は撮っていませんが、他にアカネスミレ、エイザンスミレ、カキドオシ、ハシリドコロ、ユキヤブケマン(白い)、ハルザキヤマガラシ、キジムシロ(ミツバツチグリと似ているが、葉っぱが3つより多い)、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジ(赤い)が咲いていました。まだ咲いていませんが、サクラソウもありました。)

今回も楽しく、感動と驚きでいっぱいの観察会でした。観察会毎に、持っている図鑑の中に、見たことのある親しみ深いと思える草花がどんどん増えています!