読書の記録

今日は、図書館で哲学書を3冊返して、また次の3冊を借りてきました。

まず『世界哲学史』というシリーズの本を3冊(中世まで)読みました。昔の哲学者が自然をどう捉えていたのかが知りたかったのと、自分がここまで自然に惹かれるのがなぜなのか、哲学者の言葉を通して理解したかったからです。『世界哲学史』は、従来の西洋を中心とする哲学から、インド、中国、日本などの思想を含めて、新たな枠組みで世界の哲学を見直そうとするもので、その考え方に大変共感しました。中世まで読んだ結果、ソクラテスと空海の考え方に強く魅せられました。

<ソクラテス>

ソクラテス(プラトンを通してですが)については、高校生のときに衝撃を受けましたが、今でも尊敬の気持ちは変わりません。彼はお金、評判、名誉、肉体、常識、通念ではなく、思想、真理、魂、徳、すなわち「よく生きること」の追求を説いています。私は世の中の常識とは少し違った考え方をしていますが、それでいいのだと思えるのはソクラテスのおかげです。

また、私は動植物などの自然や畑作について、自然観察会や学習の場を通して地域の方々との「対話」の中で学んでいます。本やインターネットでは学べないことがほとんどです。今は教えていただいてばかりなのですが、将来は少しでも教わった素晴らしい考えを正確に伝えられるようになりたいと思い、「対話」の大切さを痛感しているところです。

<空海>

家や国のような制度に縛られず、自然の中に答えを求めた生き方に惹かれました。空海が自然をどのように見て、どのように関わって、どのようにインスピレーションを得ていたのか、とても興味があります。これから本を読んで学ぶつもりです。

<その他>

マラルメの書物が、ページが固定されておらず、読者の希望に合わせて自由に入れ替えることのできるバインダーのようになっているというくだりがあり、私自身のノートまとめの良いヒントになりました。日記帳や書きかけのノートがたくさんあり、どうまとめたらよいか分からず放置していましたが、バインダー方式で解決できそうです。

また、読みにくく、何とかしなければと思っていたこのブログの構成も、タグ付けとそれに基づく分類で少し見やすくすることができました。(思い立ったその晩に構成を変えました。)

(写真はカラマツの丘)