aとthe

次の文を英語にしてください。ペン、本、写真、花は、それぞれ単数形にしてください。

1. ペンはどこですか。
2. 本が机の上にあります。
3. 写真はきれいです。
4. 花が咲いています。

1.は、Where is a pen? だと思いましたか。これは、一見正しいように見えて、実際には意味が分からない英語です。a ということは、不特定のペンです。不特定のものについて、それを主語にしてどこ?と聞くことはできないのです。ペンは、たとえば文房具屋さんにもあるし、オフィスにもあるし、誰かのかばんの中にもあります。だから、このような質問には答えようがありません。

Where is the pen?なら、意味が分かります。aを使いたいのであれば、それを主語にするのではなく、目的語にすることで解決できます。Where can I find a pen? と言えば解決できます。

2. も、A book is on the desk.と言いたくなるかもしれませんが、やはり不特定の名詞が主語になると、理解しにくい文になります。不特定のものの存在を表すには、There is 構文を使って、There is a book on the desk.と言えば、理解しやすいです。

特定の本のことを言うのなら、The book is on the desk.です。

3.も、A picture is beautiful. では、意味が分かりません。世の中の写真には、きれいなものもそうでないものもあるからです。The picture is beautiful.(「その写真はきれいです。」)であれば、意味が分かります。

4. A flower is blooming. この文は、自然な文です。「1つの花が咲いている。」という意味です。The flower is blooming.は、「その花が咲いている。」という意味です。どちらもありえます。

単数名詞のときは特に、冠詞に気を付けましょう。

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固有名詞の冠詞

次の文を英語にしてください。「みどり~」は、すべて固有名詞です。

1. みどり劇場に行きました。
2. みどり通りに行きました。
3. みどり公園に行きました。
4. みどり駅に行きました。
5. みどりホテルに行きました。
6. みどり博物館に行きました。

1.は I went to Midori Theater.だと思いましたか。答えは、I went to the Midori Theater.です。固有名詞であっても、劇場にはtheが付きます。

それに対して、通り、公園、駅の固有名詞にはtheが付きません。したがって、2.から4.は、I went to Midori Street/Midori Park/Midori Station.です。また、空港、城などの固有名詞にもtheが付きません。

固有名詞にtheが付くのは、劇場のほか、ホテルや博物館などがあります。したがって、5. は I went to the Midori Hotel. 6.はI went to the Midori Museum. です。

それでは問題です。次の文を英語にしてください。

「私は名古屋城に行きました。」

答え:
I went to Nagoya Castle. お城の固有名詞にはtheが付きませんでしたね。

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方角の表現

次の文を英語にしてください。

1. 神戸は兵庫県の南側にあります。
2. 神戸は大阪の西にあります。
3. 神戸は大阪の約30km西にあります。

1.では、主語の神戸は兵庫県の一部ですが、2.では、神戸は大阪から離れています。一部の場合はin the 方角 of ~、離れている場合はto the 方角 of ~と言います。

答え
1. Kobe is in the south of Hyogo Prefecture.
2. Kobe is to the west of Osaka.
3. Kobe is about 30 km to the west of Osaka.

東西南北には必ずtheを付けましょう。

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~に行く(冠詞)

次の文を英語にしてください。

1. 私はバスで学校に行きます。
2. 私は電車で仕事に行きます。
3. 私は昨日映画館に行きました。(movies)
4. 私は明日市役所に行かなければなりません。(city hall)
5. 私は郵便局に行くところです。(post office)

答え
1.2.は、go to school, go to workという慣用表現で、冠詞が付きません。
1. I go to school by bus.
2. I go to work by train.

3.は、「映画館に行く」という慣用表現で、特定の映画館でなくても必ずthe が付きます。
I went to the movies yesterday.

4.は、自分の住む地域の市役所と言えばそこに限定されるので、theが付きます。
I have to go to the city hall tomorrow.

5.も、go the the post officeと言います。銀行、郵便局、駅、公園、図書館、歯医者さんなどは、4.とは違って自分の地域にいくつかあったとしても、いつも行くところという意味で、go to the ~.と言うのが習慣的になっています。
I’m going to the post office.

冠詞は難しいですね。でも、よく意識して話を聞いたり文章を見たりしていると、だんだんルールが見えてくるかもしれません。

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関係詞の前の冠詞

次の文を関係詞(where)を使って英語にしてください。

1. これは、私が生まれた町です。
2. これは、多くの人が住んでいる町です。

答えは
1. This is the town where I was born.
2. This is a town where many people live. ですね。

冠詞を比べてみてください。
1.はtheで、2.はaです。
関係詞の先行詞に必ずtheが付くと思っていらっしゃる方によく出会いますが、そんなことはありません。

1の場合、私が生まれた町が1箇所しかないからtheです。(逆にaと言われると、他にも生まれた場所があるのかしら?と思ってしまいます。)
2の場合、多くの人が住んでいる町は他にもたくさんあると考えられるのでaです。

冠詞は日本語にはないものなので、慣れるまでに時間がかかりますが、それを意識すると、さらに正確な表現ができるようになります。これからは単数・複数と、冠詞を意識してみましょう。

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冠詞

次の下線部には、文法的に正しくないものが1つあります。それはどれでしょう。

1. I’m kind of hungry. (ちょっとお腹が空いた。
2. I want to have a lunch. (ランチが食べたい。)
3. I’ll have a light lunch.(軽いランチを食べよう.)
4. Would you like a tea? (お茶、いる?)

正しくないのは、2.の a lunchです。lunchは数えられない名詞なので、have lunchが正しい言い方です。

でも、lunchにlight, heavy, deliciousなどの形容詞が付くと、数えられる名詞になります。したがって3.は合っています。

1.kind ofは「ちょっと」という意味の句で、冠詞は要りません。

4.のお茶は、液体なので本来は数えられない名詞ですが、a cup of teaという意味であれば、数えることができます。

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